大工塾ネットワーク「杢人の会」
コラム

毎回、担当の大工が日頃考えている疑問や悩みを本音で綴っていきます。

大工の本音

久良工務店:久良大作
久良大作

06:覆い隠すものと覆い隠されるもの
27:改築という仕事
40:夫が大工になって
48:ブリコラージュな生き方

■夫が大工になって


今回は木婦人のコラムです。


前回コラムを担当された木婦人さんのところと同じく、我が家の大工も脱サラ大工。

独立してすぐの頃は仕事もなく、実際に作業をしている姿を見たことがあんまりなかったので「夫の職業は大工です」って言っても正直実感がわかなかった。
それがある日、新築の仕事がはいってきて一変。
設計士とのやりとりから始まって、施主さんとの打ち合わせ、お手伝いに来てくれる大工さんのお世話など、急にばたばたと忙しくなってきた。
現場が遠かったので近くにアパートを借り、家族全員移住しての工事。だんだんと、「大工って大変だなあ」と思ってきたのがこの頃。
そして夫の口からびっくりする言葉を聞かされた。
「棟上げにあわせて、あちこちから大工仲間が手伝いにきてくれる。6人かな。それと、設計の人も。うちに泊まってもらって雑魚寝すればいいから。」って。

それを聞いて、「9人分の大人のご飯、どうすればいいんかいなー。」という不安でいっぱいになった。このときはもう、「この先も、きっとこんなことが何回もあるんだろうなあ。。。大工の妻って結構大変だあ。」とさすがに少し参っていた。
けれども、案ずるより産むが易し。
怒濤の日々だったけれど、手伝いにきてくれた大工さん達は家事もよく手伝ってくれ、逆にワイワイガヤガヤと楽しくてお別れするのがさみしかったくらい。

そんなに大勢の人を泊めたことは、それ以降ないけれど、そんな仲間がいるってうらやましいなと思う。
そして私たち木婦人も大工達のように助け合って、夫達を支えていきましょうね。


木の家をつくる~土に還る家づくり~photo

2012.6.1


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